携帯特話
第五九話

題名
残酷な奴

投稿者
ミモザ様



B(仮名)が俺の中学校に転入して来たのは中2の春だった。
Bは海外で生まれ東京で育った、礼儀のいい大人しい美少年だった。小柄で天然金髪で目が赤い変わったルックスだった。転入したばかりに俺と友人のYと出会い、すぐに仲間になった。
一緒に遊んでいると案外、明るく社交的で話題のセンスが良く何時も楽しく遊んでいた。・・・
ただ気になっていたのは、Bは自分の家に俺らを招待しなかった。
何時も色々な理由を付けて。
また、虫・・特に蟻・毛虫といった小さな虫を見ると悪びれもせず堂々人前で殺し・・まぁ、それは誰でも見覚えがあるかもしれないけど、彼は殺す度にティシュでそれを包みポケットに入れるのである。
ある時、俺ら三人で写真を撮った時・・ゾッした。Bの身体中から蟻がウジョウジョと出てきているのである。
その数日後、俺は無理を言って、俺だけという約束でBの家に御邪魔する事が出来た。
そこで、彼が俺らを家に寄越さない理由が分かった。
Bの父親は猟奇的殺人犯でBの母はその父親に殺されたのだという。
今のその父親は終身刑で牢屋にいて、狂っているそうだ。
そして、自分はその親の穢れを受け霊媒体質だという。
それだけでなく、彼の家自体には異様な空気が流れていてB曰く
「・・・そういう類」だといった。
そして、自分自身にも残酷な部分があるといい、見せてくれたのは蟻やムカデの死骸の入ったビンだった。
その後、すぐBはまたどっかに引っ越した。



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