不思議談
第九十話

題名
手相占い

投稿者
バビロン様



「今日から一週間気を付けて下さい」
会社の飲み会後、1人で街をブラブラしてたら歩道橋の下にいかにもぉな手相占いをやっていたのが目に入り興味本位で立ち寄ったら、手相見てすぐにそう占い師は即答しました。
当時私は景気のいい奴でした。新人社員ながら頭の回転が早く、まぁ云うなら多少ずるがしこい奴で運も良く、健康だし金もけっこーある、それに若かったからモテモテ全盛期だったから、(はんっ)やっぱ占いは占いだな。ってその場であっけらかんと忘れてしまいました。アルコールも入ってたから何時も以上に単純な思考回路していたこともあるでしょうが・・・。
それから一夜明けて次の朝・・・女友達が、
「あなたも罪ね」と会社のオフィスに入って来た僕にいきなり・・・
「な、なんのことだよ・・?」
「とぼけちゃって」なんと僕と付き合いのある別のオフィスのAにデキちゃったという。
しかも父親は僕。
「ありえないよ。だってちゃんと」避妊だってやってるし、第一彼女とはまだそこまでイッてない・・どういう事?
「だから、あなただって」Aに問いつめると、いかにも!ってな顔で
「だから、2ヶ月前にあなたとお酒一緒にしたじゃない、あの時あなた調子に乗ってホテルで・・しかも付けないで」馬鹿なぁ!ありえねぇ、見覚えねぇ!
「堕ろすからお金出してよ!当り前でしょう?」混乱した僕は言われるがまま自腹で払ってしまった後、彼女あっさり退社。つまり、金の持ち逃げでした。・・・
しかもこれは占なってもらって四日間で起きた事件です。
それからというもの、その噂が会社内の隅々まで流れて、しかも僕が行くとこどこでも物が上から落ちて来たり、熱いお湯が足元にこぼれたり、駅の階段で落ちそうになったり、それがまさしく一週間内ずーっと続いたのです。
一週間後の夜、また、今度は残業帰りの駅のホームの隅にあの占い師がいたので
「なんであの時、あんな事言ったんだ?」と聞くと
「それはお前さんの運命線が途中でプツリ切れておったから・・・
しかし、不思議と、今は繋がっておるね・・」と・・



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