不思議談
第十六話

題名
あの夏

投稿者
SERA様



私自身、悩み、自問自答を繰り返し、葛藤してきた1○年目の夏がまた巡って来ました。
「198○年・夏」
子供が生まれて始めての里帰りでした。
主人の会社の夏期休暇に合わせ、TーO間の飛行機のチケットを予約したのは、7月の半ば頃でした。
チケットが取れた夜、夢を見ました。
場所も分からない、誰かも分からない、ふと、通りすがりの人に
「SERAちゃん、1○はあかん。1○はあかんで!」
と耳打ちされたのでした。
朝、目覚めてからずっと「1○ってなんだろう?」と、一日中思い巡らせていると、夕方、主人から家に電話が入り、
「ごめん。1○日、あかんわ。イギリスに行くことになったから、一緒に行かれへんわ。どうする?」
「えっ?1○日?・・・ああ、このことだったんだ」
胸のつかえも取れ、
「どうせ主人もいないんだったら、早く実家に帰ろう」と、そのチケットをすぐキャンセルしてもらいました。
その事故を知ったのは、実家のTVからでした。
○○機墜落事故。
「198○.8.1○ TーO 1○○便」
私が乗るはずだった飛行機。
「私がキャンセルしたから・・・私がキャンセルしなかったら・・・」
あの夏がまた巡って来ます。
私は、もう解放されてもいいでしょうか?



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