第七夜
第八十話

題名
祖母

投稿者
ねこっくま様



今から10年前、私の父方の祖母が亡くなる直前の話です。
同居していたこともあり、祖母は生前私のことをとても可愛がってくれました。小さい頃はもちろん、大きくなって反抗的な態度を取っても祖母は私がかわいかったようで、おんぶしてくれとか、高校に入って中免を取ると、しきりに2ケツさせて、とか私に甘えたり、学祭でバンドのライブをした時には最前列に陣取って私の名前を絶叫するような人でした。
そんな祖母がある日癌で余命半年と宣告されました。それから私たち家族は心の準備をし、その時が訪れた時、私は大学一年で、実家を離れて東京に住んでいました。
ある晩、夢を見ました。祖母が私のアパートを訪ねて来て、旅行に行こうと言うのです。癌は?と聞くと、祖母はもう大丈夫だと答えます。しかし、いざ私が身支度を整えると今しがたそこにいた祖母がそこにおらず、あれ?って思ったところで目が覚めました。
祖母が亡くなったのはその日の昼頃でした。
葬式の後で母にその話をしたら、最後に旅行に行きたかったのかなぁって言っていました。
なんだか切ない気持ちになりました。



Copyright (C) 2001- ごんぺい All rights reserved
Since 01/04/11     Sorry Japanese only

次話へ進む

前へ戻る

トップへ戻る