第七夜
第七四話

題名
下り坂に注意

投稿者
エネゴリ君様



もう少しで死んでしまうかも知れなかったというお話です。
18歳の時、免許をとってコツコツバイトして貯めて来たお金をはたいて日産のZを買いました。ここだけの話無免でしばしば車に乗ったりしてたので、運転には自信があったし、メンテも自分でしてたりして調子に乗ってチョクチョク山を走りに行ってました。
普段よく走っている裏六甲山の下りでしたが、その日は何か雰囲気が違ってたような気がしました。
でもそこは自信過剰の若造です。その日の愛車のコンディションは今までに無いくらい完璧でした。
いつもどおり4往復くらいした時に、なんか左の後輪に違和感を感じました。車を降りてタイヤと足回りを軽くチェックしましたが、得に異常は無いようなので、気にせずまた走り始めました。
でもその違和感はどんどん膨らんでいきます・・・
いや、違う。足回りじゃない。車の中に違和感がある・・・
そう気付いた時にはもう手遅れでした。ルームミラー越しに左の後部座席をみると顔の青冷めた女の人。トランクには無数の手。その手がみるみる車を包んで行き、窓にたくさんの赤い手の跡がついていく!これはマズイと感じフットブレーキを踏み込むが、まともに機能しない!そうこうしてるうちにガードレールのない崖のカーブ!とっさに引いたサイドブレーキはかろうじて作動したので、エンジンブレーキを使いつつそのままハンドルを逆に切ってなんとかそのカーブをしのぎ、次のカーブでわざと車を正面から山肌にぶつけてなんとか停車。急いで車から降りると、後部席の女が僕を睨みつけながらスーッと消えていきました。その後、携帯で友人に電話して迎えに来てもらい、何気なく友人の車からすれ違った車を見ると後部席にはあの女が・・・
翌日聞いた話ではあの後僕以外にもあの下り坂で事故があったらしくその車は崖の下まで真っ逆さまに落ちていったそうです・・・



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