第七夜
第六十話

題名
障子

投稿者
ぞんぞ様



私の祖父の経験した話です。
大工の棟梁をしていた祖父は知人から紹介された家の修繕を終え、その家の方から振る舞われた酒肴でほろ酔いになって、もう一人の大工と一緒に炬燵に入り寝転がって話をしていたそうです。
二人とも酒も入ってウトウトとしかけた時
「バリバリバリバリ!!」
というとてつもない音に、何が起こったかも解らず二人とも飛び起きてみると…
その部屋にあった2枚の障子の障子紙が一瞬で全てバリバリに破られ穴が開いていたそうです。
障子の格子は無傷なのに、数十ある紙の部分だけが一つ一つ、まるで何十人かの人が一斉に手を突っ込んだような形で破られていたそうです。
祖父がその家の方から聞いた話によると、以前、その家に住んでいた夫婦は心中したらしく、何か言わんとする事があるのかも…と住人も怖がっていたと言っていました。
この話を初めて聞いた子供の頃は、まるで海外のポルターガイストの様な迫力に震え上がったものです。
しかし…自分だったら何も起こらくても…そんな家に絶対住もうと思いませんが。
その後その家がどうなったかは聞いていません。



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