第七夜
第四八話

題名
祖母の
四十九日

投稿者
世帯主sin様



私が中学生の時、祖母が亡くなりました。
葬儀も滞りなく済み四十九日を迎えました。
四十九日と言っても現実には飲み会です。
お経が終わるまでは、みんな神妙な顔をしていますが、それが終わりお坊さんが帰ると、うって変わって宴会なのが通常です。
本当に神妙なのは、お通夜くらいなのが現実です。
人は、意識しないうちに悲しみを忘れる生き物なのだと中学生ながらに私も悟りました。
さあ、宴は本番!8月でもあり、窓が全開!クーラーなんて無い時代です。
『婆さんも、みんなで楽しまないと悲しむぞ!』とか、勝手な事を言いながら叔父、叔母が飲んでいましたっけ・・・
子供ながらに見ていました。
夜も更けた頃、まだ宴は続いていましたが、ふいに叔父が無口に・・・指を指して、
『あれっ・・・何だ!?』
指差す方向は窓・・・一斉に皆が見る・・・
前方に何か青い物が飛んで来ていました。
網戸越しに、近ついてきてます。
序所に、ハッキリ見えて来た者は人魂でした。かなり大きい。
それは窓ぎりぎりまで接近し、ぶつかるか!って思った瞬間に・・・上に方向を変え視界から消えました。総勢12人が一緒に見た光景でした。
一時、沈黙・・・しかし、
『婆さんも、来てくれたど〜!♪』
親達は、大騒ぎとなり更に宴会となりました。
子供の時の想い出です。どういう神経してるのか?
私は、一人ビビリまくった経験でした。
今となっては、私も親となり同じ事が起きれば、やはり喜ぶのでしょう。
何となく、その時のみんなの気持ちが判る様になりました。
投稿を始めて、色々思い出すようになりました・・・
記憶と言うのは、やはり消える物ですね。



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