第七夜
第三十話

題名
夜のビル

投稿者
hacchi様



夜、犬の散歩に行った時のことです。
家の近所はオフィス街なので、夜になるとほとんど人通りはなくなり、そのガラスの張りの高層ビルに行った時も、公園になってる敷地にも誰の姿もありませんでした。
犬はどんどん暗い公園の中をリードを引いて進んで行きます。
しばらく散歩をしていたら犬がビルの裏手のガラスのドアの前でトイレをしてしまいました。
そこは街灯の光が遠くに見える、更に薄暗い場所でした。
私はトイレを済ませた犬を脇に座らせ、ガラスのドアの前に屈んで片付けをしていました。
すると、急に犬が私の背後に向かい吠えだしたので、私は誰か来たのかと思ってガラスを見ました。
すると、私の後ろを、工事用の靴を履いた男の人の足が通り過ぎるのが写りました。
私はキマリ悪く、振り向かずにサッと片付けをすると、直ぐに犬を引いてそこを立ち去ろうとしました。
でも、その時振り返ってみると、そこには誰もいませんでした…。
犬は、人間に見えない霊の気配を感じるといいます。
あの足は誰のものだったのでしょう?ビルの工事で事故にあった人の霊だったのでしょうか?
それからは、あのビルには夜行かなくなりました。



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