第七夜
第二九話

題名
一人前の看護師?

投稿者
世帯主sin様



今回は、私の妹の話です。
一昨年の秋でしたか・・・??
今では、家庭を持ち2児の母になった妹。
病院も結婚して退職し3年が経過していました。
そんな妹の家を訪問した時に聞いた話です。
訪問した私を前に、風呂上りの子供達の頭を拭きながら、母になった妹がこんな話をしてくれました。
その頃、私の妹は大学病院の看護師になって一年目でした。
とにかく夜の見廻りが怖くて看護師を辞めたいと思っていた頃があったそうです・・・
理由は、その階の廊下にある一番奥の部屋の角にありました。
殆ど毎回、その角には存在しない患者が立っているそうです。
別に何かをして来る訳では無いのですが怖くて仕方なかったそうです。他の看護師の方々は、もう慣れているらしく・・・
『そんな者を怖がっていたら看護師なんて出来ないよ!』って始めは怒られたそうです。
何年か経ち、妹もその者に慣れてしまった頃・・・
ここから先の話が、慣れとは恐ろしいと感じました。
その角に、その者が立っていない日があるそうなんですが・・・
『どうしたのかな?今日は体調が悪いのかな・・・?』と、心配してしまう様になったそうです。
私は、その言葉に『もう、死んでるんだから体調が悪い訳は無いでしょ!』って妹を笑いました。
妹も、『それも、そうだな!?』って笑ってました。
笑ったものの、私には看護師なんて出来ないなぁ〜
と、思いながら母の姿になった妹を見ていました。



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