第七夜
第二一話

題名
古い屋敷の女

投稿者
ナズ様



これは私が小4の時の話です。
いつも毎朝その集合場所に皆集まったら学校に行く、と言う習慣がありました。所謂集団登校です。
私はいつもの通りその集合場所に向かって走って行っていました。ふと横を見ると一件の古い屋敷がありました。
その屋敷は昔若い看護婦さんが住んでいたと、祖母から聞いていました。けれどその屋敷は見た目同様古く今は空き家みたいになって、誰も住んでいません。
私は小学校を入学してから、その古い屋敷の目の前を通って行っていました。何故かその頃私の頭の中では『あの屋敷を見ない方がいい』と思っていました。
何故かは分かりません。けれど見たら何かが起こりそう、そう感じたからです。だけど、今日に限っては少し時間に余裕があり、私は屋敷の目の前に止まり、その窓の中をじーっと見つめました。
…すると、白い服を着た女の人がこっちを見ていたのです。
私はビックリして慌ててその場を逃げました。よく見えなかったんですが、顔は青白かったような気がします。
だけど今思うとその他、髪がボサボサで少し怒っていた表情をしていたような気がします。
それからの事ですが、あの屋敷を見て私は一週間体調不良になってしまいました。特に咳が激しくて止まりませんでした。
この出来事で私はもう二度とあの屋敷を見るものか、と決心しました。
その後あの屋敷はもう潰されており、残っているのは井戸だけでした。その周りには何も建っていません。



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