第七夜
第十九話

題名
浮遊

投稿者
影法師様



私は、ストレスが溜まると気晴らしにバイクで走りに出かけます。この話は、その時の体験です。
その日、私は仕事がうまく片付かずイライラしていました。数十分後、限界を迎えた私は、バイクで走りに出かけました。
その日の夜は、とても月が奇麗な夜だったことを覚えています。
アパートを出たのが深夜二時頃。いつも走るコースには、アパートから二十分ほど走ると結構長い橋が途中にあるのです。その橋の真ん中ほどでソレに遭遇しました。
最初、ソレを見た時は事故でもあったのかと思いました。白い長袖と、ジーパン姿の人物が柵の向こう側に立っていたのです。
私は、事故に巻き込まれるのが嫌だったので、第一車線から第二車線へ車線変更しました。
ですが、その先には、事故の痕跡すらありませんでした。
そして、私はある重大なことに気づいたのです。
それは、その橋には歩道などなく、柵の先は、何もないのです。それにここは橋の上。地上十メートル近い高さがあります。
その事実に気づいた私は、バックミラーで確認しようとすると、突然、後輪が横滑りを始め、中央ガードレールに激突しそうになりました。
幸い、何とかハンドルを操作し、事故には至りませんでしたがその付近は、深夜二時過ぎが一番事故が多発するのだそうです。



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