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●近所の怪談第七夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0691 土地柄 拿那壺 様
俺と親父がそのボロ木造一軒家に引っ越してきたのは俺がまだ小学四年だった1981年の真夏…。
その年の春に親父は長年勤めていた印刷業の工員の職をクビにされ、前住んでいたアパートより、安い…というより、親父の知り合いとかなんとかのヤクザの人から、どーいうわけかただ同然で借りたこのボロ木造一軒家に移り住んだ。
親父はまもなくそのヤクザに誘われるままに組の下っ端になってしまった。そして、どっから連れてきたか分からないような水商売風の女を家に入れ込み住み始めた。
俺は親父もその女も、…その家も大嫌いだった。
家にいて落ち着くことはなかった。親父は暴力を振るうしめったに家にはかえってこない、女は暇な1日中、酒を飲んだり、下着姿で毎日ダラダラしているだけだったから。
…そして何より、家でよく、家族以外の奴がバタバタしたり、ジッと俺の後ろ姿を見ていることも…分かっていた、だって鏡には間違いなく知らない自分が確かに襖の中から見ているのをみたことが何度か見たことがあった。
じきに女もそれに気付いていたらしく…こんな家はウンザリだといっては出ていった。
親父はその後も何人かの女を家に入れ込んだが、みんな同じことをいっては一年もたたないで家を出ていった。親父もヤクザになりはて、いよいよ最悪の状態だった。
顔立ちもなんだか鬼のような邪気を漂わせる顔になってしまっていた。酒にタバコ…なんらかの薬のせいもあるが…。
そのまま、親父は原因不明の死を俺が16の時に迎え…
その後、俺は組の奴らの手が俺に伸びる前ににげるように夜逃げをする。夜に家を出て、一回、家の方をふりむくと…家全体から…黒紫に光る発光体がウヨウヨといくつもいくつも漂っていた。
何年かして、組が潰れたと知った俺は、霊媒師になっていたため、改めてもう一度、あの家に密かに行き、鑑定をした。
場所柄が悪い。とにかく、地盤が緩く…そこらへん一体が湿地帯で、磁場も狂っていた。
それに丁度、この家は風水を全く無視していて、霊道や鬼門を邪魔するように出来ていた。
さらに、地元で改めてきくと、昔、この近くには処刑所があったようだ…そこらへん一帯に霊がさ迷っていたのである。
それを最後に俺はあの土地には行っていない。
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