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●近所の怪談第七夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0689 亡者の叫び 皮萩倭 様
最初からそこがどういう場所か分かってしまっていました。
20代頃の俺は色んな職業を転々としていまして、ある時、地下街の飲み屋でアルバイトを半年やっていました。地下街ということもあり、…その飲み屋のすぐ前が地上に上がる出入口になっている場所が鬼門になっており、丁度飲み屋は霊道になってしまっていました。
俺の亡き母親は霊媒師なので基本的にそういうのは教わっていて、そういう場所は控えろと言われていたのですが、その当時の俺の生活はにっちもさっちも行かない状況で、そんなことにこだわってはいられないため仕方なくそこで働くことにしました。
しかし、色々、噂を聞くことになりました。閉店後の店内の隅で誰かがただずんでいるとか、誰もいない席からオーダーチャイムが鳴るとか、誰かに見られてる気になるとか…内心、鬼門や霊道が重なってたら無理もないよな…と思いながら、口にはしませんでしたが…
あれだけは、
多分、危険な…いや、もうとにかく亡者としか言いようがないんです。
それは、ある時、店に取材に来たタウン雑誌の方から…取材した写真を送られて来た時に、一枚、いや性格には三枚…嫌な写真があったのです。
その時に、店員の何人かに俺が多少、霊的なことに詳しいことに知られており、わざわざ見せられたのです…。
…うわ…
見た瞬間…思わず声を漏らしてしまいました。
三枚の写真を合わせて初めてひとつになるのですが、その三枚はどれも同じ場所を三秒内で撮った連続撮影なのですが、赤い顔が全体的に広がり大きな口をあけ悲痛な顔で叫び声を上げる何者かの顔でした…脳裏に…その叫び声が聞こえて来るぐらいでした…嫌だ、この写真は駄目だ…。
その翌日、俺はその店を辞めました。
2011/10/
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