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●近所の怪談第七夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0634 社長が見たものは・・・ 世帯主sin 様
今回は、嫁の父親から聞いた話・・・
嫁の父親は自営業を営み、現在も多くの会社との取引をしています。
自営業の経営者には色々な人格の持ち主がいらっしゃいます。
義理堅い人・・・頑固な人・・・柔軟な人・・・わがままな人・・・王道を行く人・・・皆さん、一癖あります。
会社の規模の大小に関わらず、御人好しでは出来ないのが社長です。
当然、考え方も割り切った人が多く・・・また、そうでないと経営も出来ない事は察するに余ります。
今回は、義父のお客の中でも特に現実的な考えを持った方からの相談の話・・・
『八つ墓村』は映画・小説で皆さん御存知ですよね!
しかし、この映画の話はフィクションですが前置きで出てくる過去の事件は本当にあった事です。
小説原作の横溝正史は子供の頃、空爆から逃げるため岡山の清音村に疎開してました。
その頃、岡山での色々な言い伝え、伝説、事件を読み、聞き・・・それを題材にベストセラーを書いた訳です。
今回の話は八つ墓村に関連するのかも知れません。
嫁の実家に久々に顔を出し、一杯飲んでた時に、
『客にこんな話を相談されたのよ・・・』って義父が話し始めました。
その会社の社長は非常に割り切りが強い性格で、商売でも遣り難い相手。
人の迷惑、苦しみなどは一切受け付けない!その代わり、納得すれば即効で買って頂ける。
当然、評判はあまり良くない・・・迷信・神・霊・・・そんな者は一切信用しない。
信用出来るのは金だけ!そんな会社が現実には上手く行きます。経営状態良好!
こんな社長でも、一つだけ楽しみの趣味があります。
《銃による狩り!》これが唯一の楽しみの方だそうです。
その折も、岡山県北の山に良いイノシシがいるとの情報があり狩り仲間と2人で狩猟に行かれたそうです。
目指した場所は、現実に八つ墓村事件があった地区の山でした。
実際に事件があった場所では、その話は今でも禁句であります。
目指した山は、実際に事件があり、犯人が逃げ込み自殺した山でした。
しかし、社長さんにはそんな話は全く関係無し!
村の人は滅多に入らない山へ、だからこそ聖域!足を進めた訳です。
この日は、2頭のイノシシを撃ち漏らし、このままでは帰れないと、その日は山で一杯やって仲間と野宿する事にしました。
人里離れた山ですから明かりは一切無く、山の頂上付近で焚き火をしながら友人と一杯やったそうです。
夏でもさすがに山頂の気温は低く『肌寒いなぁ〜』と友人と語っていると、下の雑木林に明かりが見えたそうです。
『こんな真夜中に誰か上がって来てるのか?』2人で話して見ていると・・・
その周囲に一つ・・・また一つ・・・と、明かりが増えて来たそうです。
『何じゃ??あれは・・・』2人で見ていると、その明かりは数を増し、山頂目指して上がって来てます。
肉眼でハッキリ確認出来る距離まで来た時・・・始めてそれが人魂だと認識したそうです。
大きさは一つが約1.5m程度だったそうです。
約30個強の数の人魂が自分達の頭上をグルグルと廻り出し・・・自分達が酔っているのか??意識を再確認しながら頭上を見ても人魂はやはり舞っています。青白い渦の様になって来たそうです。
『ここにいては、マズイ!』さすがの社長さんも尋常では無い状況に仲間と慌てて逃げ出したそうです。
本当の闇の山中を逃げる・・・方向も何も解りません。
朝方、知らない道にやっと辿り着き、出くわした車に拾ってもらい・・・
やっと、自分の車に戻れたそうです。
極端に怖い話では無いですが、冷酷と有名な社長さんが・・
『●●さん・・・わしは本当に見たんよ・・・あれは、何じゃったんだろうか?幽霊なんかは信じとりゃ〜せんのよ!でも確かに何かが居たんよ〜』うつむきながら、話す社長は普段からは察する事が出来ない程に落ち込んで見えたそうです。
義父から見ると、これは本当にあったんだなぁ〜・・と、言葉を失ったそうです。
『この人が悩む・・・その場は、相当に怖い光景だったと思うのよ!』と、ビール片手にしてくれました。
怖い話・・・好きだから人からは聞きますが自分はもう、体験したくないですね・・・
2009/08/
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