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●近所の怪談第七夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0621 都市伝説 ペトラ・ポット 様
「なぁなぁ、知ってるか?血抜き墓地(通称)の話。出るンだっってよ?マジ。あそこ、10段目まであるだろ?夜中にあそこを通り抜けると4段目から9段目まで、得体の知れないなんかに追いかけられるんだとさぁ・・・で、10段目まで逃げ切れないとヤバいんだとよぉ・・・」
「血抜き墓地の話知ってる?あそこの6段目にいるんですって、おばあさんが。そのおばあさんと目合わせたらいけないんだって」
「あの墓地には異次元空間があるんだよ」

世に云う都市伝説って云うんでしょうか?私の町には、通称「血抜き墓地」なる山の谷間にある墓地が存在して、そこを舞台に迷信だかなんだか分かんない様な噂が多々ありました。
その通称にも噂があって、そこは昔、戦国時代に合戦で負けた落ち武者達の血が川に抜かれる様に流れていったとかそういう感じで付いたみたいです。
「ねぇ、マジで確かめるの?あんたら」
「だって、おめぇ気にならねぇの?」
中学時代、私は男子の友人5人とその墓地を肝試しすることになりました。
私達一行はみんなで一段目からゆるりと墓地を回り上がりだしました。(あ〜もう、かゆい!!蚊いるじゃん。だから嫌だったのに・・・)などと思っていると、その男子の中で一番私と親しいY冶が
「おい、俺らはこっち行こうぜ」
「え?って・・・」彼は強引に後ろの私を列から引き抜きこっそり、みんなとは別々なりました。
「もぉ、なんなの!?一体!」
「やっと、お前と二人っきりだよ・・・」
(うわ・・何このシュテュレーション)
「あ、あたし、そんなことで参加したんじゃないからね」
「分かってるよ、俺がどうしてもって言うから渋々だろう」
「・・・・・・」
そうなのです。
肝試しに参加した理由はY冶がどうしてもと聞かなかったからなのです。
「こういうさ、機会がないとチャンスないだろ?」
「なんの?なんのチャンスよっ!?」
「俺、前からさ、お前のこ・・・と・・」
と、いきなりY冶は上の空に
「・・・どしたの?・・・」
・・・・
「お・・おい、お前・・・う、う、うし・・うし」
「うし?うしがどうしたの?」
とY冶が私の肩の向うを指差すから私は思わず後ろを振り向きました・・いたんです。
噂の張本人。
背丈は私の腰程までしかない白髪ボサボサのボロを纏った謎の老婆!?
「う、う、うわあああああああああああああ!?」
「ちょ・・・っ」どうと思います?女子の私を誘って、なおかつ告白しょうと男決めようとした彼は私を置いて一目散に何処かに逃げてしまったのです。
急性的に方向音痴になってしまった私は上りの階段を見付け思わずそこを駆け上がり出しました。
駆け上がって、看板を見たら五段目・・・
つまり、私は10段目まで走りぬけなければならないのです!!
なかば強制的です。老婆は階段をこの世とは思えない青白い顔で上がってきます!!
私は腰が抜けるかもしれないぐらい諤々した足取りで6段、7段と階段を駆け上がります。
老婆はなおもゆっくりながら確実に私に迫ってきます。
(だめ・・此処で止まったら殺される!!!)
もう、諤々どころじゃない足で8段目を越え、9段目から10段目へ・・・
(や・・やっと、開放される・・助かる)
しかし・・10段目への階段が・・
あるはずの階段が・・・見当たらない。
やばい、やばい、誰か!?
老婆は此処に来て初めて
「どこへゆこうというのかえ?けへへへ」
としわしわの声を出しました。
そして、ついに腰が抜けてしまいました。絶対絶命・・・
そこから記憶が飛び、気づいたら朝・・・そこは10段目への階段の上がり口でした。
それ以降Y冶とは絶縁しました。
2009/04/
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