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●近所の怪談第七夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0606 中学校 アイム 様
最近でこそ、「学校の七不思議」は当たり前になっていますが、まだその頃はそんなにメジャーではありませんでした。
体育館絡みの、怪談話等はありましたが
「誰も居ない体育館でバスケットをしている影が見えるとか、音が聞こえる」と、いったものでした。
私の通っていた学校は、体育館の前にかなり大きな桜の木が1本ありました。
通路沿いに桜の木が何本も植えてあるのに、何故かそれらとは明らかに樹齢の古い木でした。
ある夏の日、部活も終わり着替えて、最後の人が体育館の電気を消し、鍵をかけるのを体育館の入り口付近で待っていました。
すると、そこから5mも離れていない桜の木の下に見たこともない男の子が・・目深に帽子を被りうつむき加減に立っているのです。
部活をしている子なら、だいたい顔は見知っている私でしたが、「転校生にしては・・・??」と、いう感じなのです。
たまに転校生が来ると、以前の学校の制服のまま通学している場合があるのですが・・・制服と帽子のデザインが余りにも古すぎるのです。しかも、「夏の暑い日に冬服??」なのです。
そう、しいて言えば「戦後まもなくの学生服」・・・
その頃は中国の「人民服」のようにも思えたのです。
その学生服に鞄を短めに肩から掛けています。
しかも、雰囲気といえば、悲しそうな・・・
寂しそうな・・・見ていて切なくなる感じなのです。
部活仲間が10人以上居たのですが、気付いたのは私だけだったようです。
「今の男の子は?」
「え〜っ!!誰も居らんかったよ」
(心の中で)「やっぱり!!」
少し怖がっている仲間とワイワイ騒ぎながら、帰ることにしました。途中、電車通りを横断します。
電車通りのかなり手前に差し掛かったときに、1台の電車が通り過ぎました。(電車までは50m位は有ったと思います)
その時、甲高い女の人の声で「アイム」と、呼ばれた気がしたのです。
「気のせいかな??」と思ったとたん、仲間が、ザワザワ・・・
「今、アイムの名前呼んだよね!」
「あたしも聞いた!間違いない!アイムやった」
「周りに呼びそうな人が誰も居らんやん!怖〜い!!」
先程の事も有り、怖がりの友人は
「途中から1人で帰るのヤダ〜」と半べそ状態です。
「大丈夫!呼ばれたのは私!!・・・じゃ、気を付けてね!」と、別れたのですが・・・あの男の子の事が気になって仕方有りませんでした。
何か伝えたい事や言いたい事が有ったのでしょうか?
その日以来、彼には会っていません。
そして今は、旧校舎から新校舎へなり、改修工事が殆んどの所で行われ、その頃の面影は全く残っていません。
2008/08/
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