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●近所の怪談第七夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0604 誰? アイム 様
これは、平成の初めの頃の出来事です。
昔は大地主で300坪は有ろうかと思われる土地に、自宅と会社事務所を建てている所で事務員として働いていました。
社長や奥さんは同年輩で、家族ぐるみで仲良くさせてもらっていました。
社長の家は昔ながらの家で、平屋だったのですが納屋の上にかなり広い和室を2間増築していました。
部屋が遊んでいるのと社長の奥さんと仲が良かった事もあり「事務員さん、引っ越してこん?」なんて、言われてもいました。
事務所は、10台は止められる駐車場と庭を挟んで立っていましたので、その2階の和室からは良く見えました。
でも仕事をしていて、その和室からはいつも何かの視線を感じていたので、冗談を混ぜながら、やんわりお断わりさせて頂きました。
もっとも「視線を感じる」なんて、その頃は言えもしなかったのですが・・・。
ある日、社長のご両親の13回忌と7回忌の法要を同じ日にしようと言う事になりました。
社長の伯母さんは、修行を積まれた方で、その伯母さんの妹さんは「お寺さん」をしていましたので、お坊さんなど呼ばず、このお二方で経を読み一通りの法要が行われました。
お昼の2時を回った頃でしょうか、伯母姉妹は縁側で雑談を始めたのです。
すると、自宅と反対の窓に視線を感じるのです。
そこには、白装束を身にまとい、髪の毛をアップにした人が・・・事務所越しに自宅を伺っているのです。
でも、どんなに顔を確認しようとしても「薄い灰色のモヤ」のような物で見えないのです。
その人はかなり長い間たたずんでいました。
次第に背景が透けて見えるようになり、自宅の伯母さん達に目を移し、視線を戻した時には消えていました。
私は伯母さん達に「こんな事言うとおかしいと思われるかもしれないけど・・・」と、今有った出来事の一部始終を話したのです。
すると「あんた見えるんやね!今、お経をあげて結界が張られとるから、入ってきたくても来れんかったんやろうね」との返事、それを聞いていた奥さんが「アイム・・・あのね・・・あの2階の和室・・・階段の一番上に膝から下だけの足が2本、こっちに向かって立ってたんよ・・・それを見てから夜は部屋の電気を全部点けてないと怖くて・・・」
あの部屋から視線を感じたのは「やはり誰か居たんだ」と確信は出来たのですが、あの白装束の人の事を考えると亡くなったお母様ではないかと・・・伯母さん達の話ではかなり業の強い方だったらしく・・・また、伯母さん達は口を濁したのですが、まともな亡くなり方では無かったと・・・。
後にその家は人手に渡り、周りも道路が出来たりで、すっかり変ってしまっていますが、今でもあの方は彷徨っているのでしょうか?
2008/08/
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