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●近所の怪談第六夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0595 予言 ノストラダムス 様
母から聞いたのですが・・・
「あんたね、小さい頃・・妙な事言った事があるのよ」
話によると、
まだ僕が2歳半のヨチヨチだった頃、父が斃れた事があり、その緊急事態の時、不思議と落ち着いていた僕は、母に「ねぇ、お父さん大丈夫だよ」と母のスカートの裾をツンツンしながら「だって、おじいさん(!?)は頭のとこにいるもん」・・・
もちろん、病室には家族と医師がいて、老人はいません。母は(こんな時に何?)と思ったらしいのですが、僕が言う通り、父は大丈夫だったそうです。

「もしかして、あんた予言能力でもあるんじゃない?ノストラダムスみたいに」
「キモいって・・んなワケねぇじゃん」
記憶にはありません。だから予言出来るって云われて、嬉しいよりも軽く気味が悪かったのです。
それから、しばらくして・・また父は斃れました。
今度は、僕ですらなんだか不安な気分でした・・・
夜中、僕は父の病室に一人でいました。黙ってぼーっとしていました。ずっと緊張していてそのせいで一瞬意識が遠のいていたのでしょう・・・。
すると、「ひぃ・・ふぅ・・・みぃ・・・」と数を数える擦れたじいさんの声が聞こえ、うすらと父の足の方を向きました。
ボロボロの服を着て白髪はまるで細い木の枝のようにボサボサと分かれ伸び放題。骨格が出る程細々とした手首が、父の足から白い少し茶色い玉(?)の様な物体を掴み取り自分の口の中に入れて数えながら食べて行くのです・・・何故か(ああ、今度はだめだ・・助からない)と悟りました。

今回は誰にもその事は口外しないまま、父は他界しました。
2008/07/
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