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●近所の怪談第六夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0585 駅での一夜 雪子 様
全く無計画な事をしてしまい、一人旅行先の駅で最終列車に間に合わず、その無人駅で一夜を過ごすはめになった時の体験です。
ところは北海道の奥地。東京から3泊4日で北海道を回る一人旅にでた2日目、ついつい道に迷ったり道草食ってすっかり遅くなりとうとう最終列車にまで遅れてしまい仕方なく無人駅の木造小屋な待合室に入り、ストーブがセルフサービスになっていて灯油もたっぷりあったため寒さはしのげましたが、何せ寂しい。外は冬でしたから雪が音もなくさらさら降っていて、人気も全くなく、あるとすれば旧式のラジオ・・それもあまり音がよくない。けどないよりましなのでずっと付けとくことにしました。毛布もそこに幾らかあったのでそれにくるまって少しウトウトして軽い眠りに着いたんです。
いくらか寝たか・・ふいに目が覚めた時、その待合室の扉のガラスから人が見えた気がしたのです。寝ぼけてたせいか妙に冷静に(ん・・・?私以外にも乗り遅れた人がいたのかな?)と思っていると、ひとり、ふたり、さんにん・・・(え?)人がその待合室を通りすがっていくのですが、どうも様子が変。皆薄着なのに、寒がるような震える様子なんてなく、背がダラーとしてただまっすぐ先にむかって歩いているんです。しかも今どきの服じゃなくってもっと古めかしい江戸、明治維新な庶民の服なんです。
私はただただボーゼンとその光景を見ていたら、その列は途切れまた人気のない寂しい無人駅に戻っていました。私は怖いでもなく興味あるわけでもなく、ただそこに座ったままボーしてそのまま朝をむかえました。
その朝、一番早い列車で札幌へ向かいました。
後からよくよく考えると、あれは明治時代初頭に北海道に渡ってきた開拓団の霊だったのではないでしょうか・・・
2007/11/
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