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 第一夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0099 相談相手 ミラー様
友達なんて一人もおらず、親とも少しも話さない人間でした。
中学時代、そんな私は学校にも家にも、もちろん街にも居場所がなく家にも帰らず学校にも行かずただ居場所でもない街を一人でさまよっていました。
そんなある日、ある公園の公衆トイレに、らくがきで“孤独な奴、この指とーまれ♪”と妙に丁寧な字で書かれているので、なんなん?これ。とちょいウケてテキトーに“はーい☆タッチ♪”なんて書きました。
一週間後、またそのトイレに入ると“きゃは☆一人じゃなかったんだ★よろぴくね”なんか、妙に馴れ馴れしいというかなんというか・・・けど、妙にわくわくして“よろぴくな!”って感じで、その謎のらくがきの主とのコミュニケーションが始まりました。
次第に生まれて初めて相談相手を見付けたような気持ちになってらくがきの返事を書きまくりました。しかし、不思議と、ボールペンかマジックで書いてあるはずのらくがきは毎回毎回、跡形もなく綺麗さっぱり消えていて、らくがきが多いトイレにもかかわらず、その個室だけはらくがきが一切ありません。
ある日、らくがきに“ね、私が貴方に何か大事なお願いしたら答えてくれる?”と書かれていて“なーに?”と答えると、次の瞬間・・自動的に文字が消えて、新しい文章が“じゃ〜今から此処で死んでよ”・・・
は?・・・
すると、トイレの個室の扉ががっしり締まり閉じ込められました!・・
な、なんなん!!・・・
「だ、出して!・・こっから出してよっ!!ね・・ねぇ、誰か!?」叫んでも、今は夜だし人気はありません!絶対絶滅です。
「ねぇ、親友って言ったじゃん?」声がして、ふりかえると、そこにはニタニタ笑うもう一人の自分がいました・・。
すると、突然、扉が開いて私は外に出れました。
あれから、もう10年は経ちました。今の私なら、あの頃抱いていた不安に対してなんらかの答えを持っている自信はありますし、多少の居場所も持っています。
けど、いざって時の相談相手って、身近にいて、遠くにはいないと言う事・・
まだ完璧には信用してないのかもしれません。
2008/05/
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