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怪談数  御 題    御投稿者様
0093 反動 右京 様
人生には何度か宿命という様な事が度々起こるものなんですね・・・。
私が、そうまだ駆け出しの頃、あるAという友人がいました。
いい奴だと言えばいい奴だったのですが、少し偏屈屋でよく同僚・上司・お客とトラブルになる・・・そういったキャラでしたが、一対一で接してれば親切で優しい・・・つまりA独自の正義感ゆえに人と衝突してしまうのです。
ある時・・・私はAを裏切る形で仕事を成功させてしまったのです。Aはもちろん、私を責めました。
しかし、私は聞く耳を持たぬまま黙って前に進もうとしました。丁度、Aとは折り合いが悪くなっていてこれは色んな意味で曲がり角でした。
半年後、彼は会社を辞め、それ以来、彼とは会っていませんし音信不通でした。・・・
それから十何年した頃、私の近辺でおかしな事がおこりだしたのです。
年末、部下十人と私11人で飲み会に出かけた時、店の娘が12人だと言うし、夜な夜ななんかの悪夢にうなされるのに全然夢の内容も覚えていないし、何度か事故に会う・・・そんな時、Aの事を急に思い出したのです。
ある廃屋の前で・・・何故、廃屋の前にいたのかというと、その夜最近の不運の憂さ晴らしに酒をかなりのみ記憶がなくなり多分フラフラで車を運転してしまい気付いたら山奥のこんな廃屋についてしまった・・・という筋書でしょう・・・。
なんでまたこんないい加減な事・・・?自分で自分が情けない。
しかし、何故か廃屋に入ってみょうと思い、入ってしまったのです。
そこは昔は農具を片付ける納屋だったのでしょう・・・斧や釜、草刈りの道具などが散らかっていました。
・・・あっ!・・・縄、天井にぶら下がる縄に目が移り、その下に何か黒いものが・・・A・・・!十何年も前に別れたはずのAの首吊り死体でした。
一瞬腰が抜けしばらく動けず情けないことにもらしてしまい、なんでか涙がぼろほろ流れます・・・怖いとか罪悪感でなく、ついに見てしまった。ここで終わりだ・・・と何故か前々からわかってたみたいな感情になるのです。
すると、いきなりその死体がフラフラ風もなしに揺れ出したのです!そしてどんどん揺れは強まります。そこでやっと私は恐怖感に駆られ腰が立たないまま壁伝えでどうにか外に出て、地面を這いずりながら車に乗り山の麓の小さな交番に乗り込み今見てきたすべての事を話したら、なんでこんな夜中にしかもそんな山奥に車で来るのか怪しまれ、朝まで小さな牢に監禁されていましたが無実であることが判明。なぜならあの死体は十何年もそこにぶら下がっていたというのです・・・。
それから私は取引先の不始末で会社に大損害を与えてしまい会社から首を云われ、今、失業中です。
・・・宿命というべきでしょうか、反動というのでしょうか・・・。あの死体が十何年もミイラになっていたのはAの私への執念だったのでしょうか・・・。
2008/03/
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